
奥様は自らクシを手に「隆羽パンダ」に話しかけながら毛並みを整えてあげます。「隆羽パンダ」はとても安らいだ表情をしています。
きれいになったところで持参したバナナを皮ごと与えていました。
「この子はバナナが大好きなんよ。美味しいね〜。」
もくもくとバナナをほおばる「隆羽パンダ」。バナナが好物なんて意外でしたが、本当に美味しそうに食べています。たくさんあったバナナはあっという間になくなってしまいました。
いつもこうして大好物を持ってきてもらえるなんて羨ましい!
「隆羽パンダ」は亀山さん夫婦が来ると、様子が変わってソワソワし始めるのだそうです。
いつもよくしてくれる亀山さん夫婦をちゃんと覚えているのですね。愛情が伝わっている証拠でしょう。
しかし、亀山さんが牛主として一番気をつけていることは、「情を移さない」ことだというのです。
牛主の愛情を理解し、答えてくれているのに情を移さないなんて至難の業では・・・
そこには牛主と闘牛という関係だからこそ、避けては通れない現実がありました。
戦いに負け、大きく傷付いた牛は二度と闘牛場に立つことはなく、手放さないといけないのだそうです。
情を移してしまえば別れのつらさは何倍にもなってしまうのでしょう。
しかし、闘牛は家畜や食用の牛に比べるとずっと幸せだと亀山さんはおっしゃいます。
食用の牛の寿命は長くて3年。それに比べ闘牛は3歳でデビューし、7〜8歳で全盛を迎えます。
その後も10年以上生きる牛がほとんど。
体を洗ってもらったり、大好物をもらったり・・・これほど大切に世話をしてもらえるのは牛の中では闘牛だけでしょう。
  
動物用のシャンプーで洗いながら、同時に毛繕いをする
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